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?メーカ提示のセットオプションによる標準化(ユーザ特別仕様をなくす)など、大幅な標準化を進めると、従来車比130程度となる可能性がある。
?これは、年間の生産台数が各メーカとも数十台のレベルを想定した価格設定であるが、ノンステップ車の普及が進み、シティバスの過半数程度に達すると従来車比120程度となる可能性がある。
?価格を限りなく従来車と同程度(従来車比100)に近付けるためには、ニーリングやスロープ板等を省略し、更にバスの受注方式、生産方式まで総合的に見直し、検討する必要がある。例えば塗装まで含めた徹底した標準化統一化がはかられ、受注生産方式ではなく、見込み生産が可能な体制にまで変革を求めると、限りなく100に近いレベルまで到達する可能性がある。
(注)これらの想定は、今後10〜20年を見通した中長期的な展望(物価や為替レートが現状べースで推移した場合)である。
このような想定を参考にして、バスの価格と仕様との関係をみた場合に、どの程度までの仕様の標準化が許容できるかについて第二次アンケートで質問した結果は次のとおり。
?現状の計画値レベルでないと許容できない→約13.0%(14件)
?ユーザ特別仕様をなくすことまで許容できる→約42.6%(46件)
?例えば塗装まで同一の全国一律仕様のバスでも良い→約16.7%(18件)

 

「現状の計画値レベルでないと許容できない」とする事業者が約13.0%である一方で、「ユーザ特別仕様をなくすことまで許容できる」とする事業者の割合は約42.6%と、仕様に強くこだわらないところも比較的多かった。

 

(3)ノンステップ・バス等の今後1〜3年先の導入意向
ノンステップ・バス(一般低床バスの価格を100とした場合の価格を140程度と想定)の導入意向を持つバス事業者は約32.7%(35件)、試験導入の意向を持つバス事業者は約11.2%(12件)、導入予定のないバス事業者は約48.6%(52件)であった。導入意向のあるバス事業者のうち「補助金がなくても導入する」という回答は約2.8%(3件)と少なかった。なお、導入予定のない事業者の理由としては、路面や道路施設面での走破性、除雪等の問題が挙げられ

 

 

 

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